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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2009年02月26日

こういう人大好き

「原君、どこ行ってもうたんや・・・」の見出しで始まるこのページ。
捜索願のページではありません。求人情報ページです。

こんなに書いてる人が見えてくる求人情報ページは初めてです。


5年前に入社した原君は、全然仕事をしません。
履歴書には、うちには勿体ないような経歴が書かれていたので採用しましたが、
ふたを開けてみたら、
タバコを吸いに出たらいつまでたっても職場に戻ってこないし、
お願いした図面を一ヶ月かかっても描き上げることができないし、
製品テストを任せてもいい加減でお客さんから大目玉を食らうし、
全く困ったもんなんです。
でもね、もう50を過ぎる彼を首にしてしまったら、
次に雇ってくれるところはないんじゃないかと思って、我慢しています。


人が良すぎるだろうとも思うけど、


公募で採用しても原君のような人しかきません。
それでも、それぞれの長所をうまく活かしてやれば、
大手にだって負けないすごいもんが作れたりします。


人を活かすことがうまいんだなぁ。
さらにこの会社を一番信用できると感じた部分は


募集の背景:
正直なところ数年前まで、社員の高齢化が進んできたこともあって、将来に不安を感じる部分もありました。
しかし、幸い現技術部長でもある息子の雅士が
一通り仕事を任せることができるくらい成長してきたこともあって将来の見通しも明るくなってきました。

この不況で我々製造業は大きな打撃を受けていますが、
当社においてはシャープさんなどの大手からの大型受注もあって、
大きな影響は受けず、安定した成長を続けています。

今後は無理に事業を拡大していこうとは考えていませんが、もう少し高度な領域へも踏み込んでいく考えです。
そのためには、ポテンシャルの高いフレッシュな人材が必要です。


現状をありのままに書いてる感じ。

ワークスのインターンで会社の求人チラシを作成する課題があったけど、
その時の作成の仕方は、まず会社が欲しい人材に合わせてターゲットを決め、
そのターゲットが食いつくような見出しにして・・・という感じでした。

前はそういったやり方が合理的で良いと思っていたし、正解だとも思っていました。
ただ、最近は正直に伝えることが上手い広告に勝つこともあるんじゃないかと思います。

ちなみにこの広告で20,30台の応募者が殺到、1週間で70人も応募があったそうです。
最後のこの文章も本心から出てるのが伝わってくる。

※1人でも多くの方とお会いしたいと思っています。
 あなたとお会いできる日を楽しみにしています。
  


Posted by しゅん at 23:40Comments(0)

2009年02月21日

Social IME

面白いの見つけた。日本語変換をみんなで育てれるらしい。
詳しくはこちらからソフトをダウンロードしてみてください。

今はサーバーで集中管理してるみたいだけど、p2pで通信するようになったら面白そう。

XP標準のIMEで誤変換する単語をSocial IMEで変換してみて比較してみた。

標準IMESocial IME
アレックス路鳥下種 アレックスロドリゲス
500円で親使わないと 500重んでおやつ買わないと
岩魚食ったっていいじゃん 言わなくったっていいじゃん
寄生虫で渋滞だ 帰省中で渋滞だ
生ゴミが産卵しています 生ゴミが散乱しています
大腿骨がつかめると思います 大腿骨がつかめると思います
政界はお金です 正解はお金です


ケータイの文字入力みたいに予想変換ができるんですが、それの性能がけっこういい。
「言わなくたっていいじゃん」みたいな崩れた日本語も変換できる。

今後スパムとか増えそうだけど  
タグ :Social IMEp2p


Posted by しゅん at 01:40Comments(2)

2009年02月18日

村上春樹 - 壁と卵

村上春樹氏のエルサレム賞受賞スピーチが池田信夫blogに載っていて自分で訳してみた。拙い訳ですがよかったらどうぞ。


私は小説家としてエルサレムに来た。すなわち嘘の紡ぎ手として。

嘘をつくのは小説家だけではない、政治家や外交官もつく(大統領には申し訳ないが)。
しかし、小説家の嘘と他の嘘には違いがある。
私たち小説家は嘘をついても訴えられることはなく、賞賛される。
またその嘘が大きければ大きいほど賞賛させる。

小説家の嘘と他の嘘の違いは、小説家の嘘は真実を見出す手助けをしているという点だ。
ある実体の真実を掴むのは非常に難しいので、小説家はそれを架空の世界に変える。
しかしまず最初に小説家は自分自身の嘘のどこに真実があるのかをはっきりさせる必要がある。

今日私は真実を伝えにきた。私が一年の内、嘘をつかないのは数日だけです。今日はその数日のうちの一日です。

私はこの賞を受け取るかどうか聞かれた時、ガザの戦闘のことで忠告された。
そして自分自身に問いました。イスラエルに行くことは正しいのか?片方に加担することにならないだろうか?

私は少し思う所があり、来ることを決めました。
私は他の多くの小説家と同様に、自分に言われたことの正反対の立場をとることが多い。それは小説家として自然なことでしょう。小説家は自分の目で見て、自分の手で触ったものしか信じない。だから私は見ることを選んだ。何も言わないよりここで話すことを選んだ。

もし硬く高い壁があり、卵がその壁にぶつけると壊れてしまうなら、どんなに壁が正しく、卵が間違っていようと私は卵の側に立つでしょう。

なぜなら私たちはみんな卵で、壊れやすい卵の中に固有の魂を持っている。
私たちはみな高い壁と向き合っている。
高い壁とは私たちに普通は適さないことを強制的にやらせるシステムなのです。

私が小説を書く唯一の目的は、個人の神々しいまでのユニークさを描き出すためです。ユニークさを喜ぶために。そしてシステムが私たちを縛り付けるのを防ぐために。だから私は人生や愛についての物語を書きます。人々に笑ってもらい泣いてもらうために。

私たち人間個人はもろい卵だ。壁はとても高く、暗く、冷たく、壁に対してなんの希望も持てない。壁と戦い、ぬくもりや強さを求めるため魂を繋げ、ひとつにする。
私たちは自分たちで作ったシステムにコントロールされるのを許してはいけない。
それは他ならぬ私たちが作ったものなのだから。

私の本を読んでくれたイスラエルの人々に感謝します。
私はこの場が意義のある場になることを望んでいます。
そのために私はここに来たのだから。



卵と壁という架空の例え話で説明するあたりが小説家らしいですね。

スピーチを断ったり、戦闘について触れない方が村上さんにとって楽な選択だったでしょう。
イスラエルのために困難な選択をした村上さんを誇りに思います。

村上さんの本を読みたくなってきた。
買いに行こう。  


Posted by しゅん at 01:42Comments(0)

2009年02月12日

最近周りでSEになるって人をよく聞くけど

文系でコンピュータサイエンスをあまり理解してなく、コードも書けない人がSEになるという話をよく聞くけど、それはどうなのかなぁと思う今日このごろ。

現在のソフトウェア作りの実情ではSEが設計書を作ってプログラマがそれをコードにするわけだけど、設計書からコードにする過程は単純作業ではありません。


まつもとゆきひろ氏が語る「ビューティフルコード」セミナーに行って来た
ソフトウェアの生産は車の作業工程に置いて、設計部分にあたる

コードが工業製品と勘違いされているために、「ソフトウェアの生産」は車の生産ラインのように扱われることがある。

しかし、ソフトウェアは本質的には情報なので、流れ作業は0に等しく、生産ラインのような作業はない。実は、ソフトウェアの生産は車の作業工程でいう「設計 = デザイン」の部分にあたる。車を設計する時には、原寸大の粘度を削って車の形にする。そして、それが美しいとか議論されて最終的なデザインに落ちる。

自動車業界で新車というと年に10台くらいしか出てこないのに、車のデザインと同じくらいクリエイティブで大変なソフトウェアは毎年大量にでてくる。これは、ソフトウェアが「ものづくり」として理解されてしまっている部分に原因があり、このギャップが不幸を生んでしまっている。例えば、コードの設計部分が軽視されるものそのためである。

本来、ソフトウェアの生産は設計なので、次の様な性質をもっている。

* 職人芸
* そこから生まれるソフトウェアは一品もの
* ソフトウェアにはよしあしがある


コードそのものがソフトウェアの設計書で、設計書からソフトウェアを作るという単純作業はコンパイラがやってくれているわけです。
設計書(ここではコードの意味)の書き方を知らない人が設計書(コード)の大まかな構成を決めちゃうと良いソフトウェアは作れない。


ただソフトウェア作成にあたってコードが書ける人だけが必要ないわけではない。
顧客の要望は複雑なのでそれをはっきりとさせる作業はコンピュータサイエンスを理解している必要は必ずしもない。むしろ技術者よりも消費者に近い目線で考えれる人の方が良いとも思います。

ただその人の仕事は顧客の要望をまとめ、どのような機能をもったソフトウェアが必要なのかをはっきりさせるだけに止めて、ソフトウェアの設計はしない方がいいでしょう。


チームで大規模なソフトウェアを作った経験もないのに生意気なことを言ってしまいましたが、これが正しいと思っています。  


Posted by しゅん at 18:59Comments(0)

2009年02月10日

進路ガイダンス

今日情報学類の進路ガイダンスがあった。
どうせまたつまらない話聞かされるんだろうなーと思いつつ行ってみたら意外といい話だったので、ここにも書いてみます。


大学院の説明もあったけど、いいと思ったのは就活の話です。

その話してた先生が実際にあちこちの会社の人事の人と話したりする中で、
学力に関しては筑波大学のレベルなら一流の大企業でもまったく問題ではなく、
そういった大企業が面接などで本当に聞きたいのは以下の4つのことだということがわかったらしい。


  • 大学で何に力を入れたか

  • リーダーシップを発揮した経験はあるか

  • 興味を持っていることは何か

  • この会社に入って何をしたいか



そしてこの4つのことを引き出す質問があちこちにちりばらまれていて、
一貫性を持った自分のストーリーで論理的に答えられるかどうかを見ている。
自分で実際に体験したこと、本気で思っていることじゃないと一貫性を持たすことは難しいだろう。

大企業は子会社を多く持つので本社の人間は強いリーダーシップを発揮できなければいけない。
さらに興味がその会社とマッチしていて、その会社でやりたいことがあるという人でないと会社も働く人も幸せになれないだろう。

という話でした。
もう就活ってこれに尽きるんじゃないかと思いました。
特に「自分が興味のあること」「自分のしたいこと」をはっきりさせて、それに合う会社を探すことだと思います。

年収で会社を選んで面接に受かるためにいろいろ策を弄するのは間違っている。
誰かが「デキるやつかどうかを見極めるにはとっさに嘘がつけるかどうかを見る」と言っていた。

嘘が破綻しないということはある程度論理的思考能力があるかどうかの目安にはなると思うけど、論理的思考能力が高くてもその会社のために頑張って働くかどうかはわからない。

会社への気持ちの強さが同じくらいなら論理的思考能力が高い人を採るかもしれないが。


大事なのは「この会社はいい会社で、ここで大いに仕事をしてみたい」という会社を探して、その気持ちを面接で伝えることだ。

恋愛と一緒ですね。本当に好きじゃないと気持ちは伝わらないだろうし、愛し合わないと幸せになれない。ある程度年齢やルックス(就活の場合は学歴や技術にあたる)で判断される部分もあるということまで似ている...  


Posted by しゅん at 00:49Comments(3)